アイロンシールの上手な付け方!剥がれなくするポイントを知ろう

きちんと貼り付けたにも関わらず、時間の経過とともに少しずつ剥がれてしまうアイロンシールに悩まされた経験はないでしょうか。

実は、容易に剥がれなくするために、特別な道具や手順は必要ありません。貼り方のコツを知ることで、プリント面が美しく貼り付けられた状態を保つことができます。

そこで今回は、アイロンシールを剥がれなくするための上手な貼り付け方について紹介します。使用するアイロンの向き不向きも合わせて解説しているため、ぜひ買い替え時の参考にしてください。

1.もう剥がれない!アイロンシールの上手な付け方

子供の服や持ち物など、名前を書いたアイロンシールを貼り付けるアイテムは洗濯頻度の高いものが多いため、すぐに剥がれることを心配する方もいます。対策として四方の剥がれやすい部分を丸くカットしたり、簡単に縫い付けたりする方法もありますが、まずは貼り方自体を見直すことが重要です。

この項目では、洗濯を繰り返しても容易には剥がれないアイロンシールの貼り方について紹介します。4つのステップに分けたうえで、各工程のポイントを解説しているため、ぜひ自己流の付け方との違いをチェックしてください。

1-1.台にアイロンシールを貼る生地を置く

均一にアイロンの熱や圧力が伝わるよう、アイロンシールは平らなところに置いて貼り付けましょう

アイロンシールを貼る際の注意点は、以下の通りです。

  • 生地の汚れやしわを取り除く
  • アイロン台は足を畳んで使用する

アイロンシールを貼り付けるときに重要なポイントは、生地との間に隙間を作らないことです。汚れやしわは、接着剤の効果を半減したり、段差・隙間を作って剥がれやすくしたりするため、できる限り取り除きましょう。

また、アイロンシールは全体重をかけて熱圧着するため、アイロン台の足は畳んで使用することをおすすめします。アイロン台表面のクッション性が気になるときは、上記の代用品を試してください。

アイロンシールを貼る際、アイロン台を使用することが一般的です。しかし、無理に用意する必要はありません。清潔で熱に強い布を巻いた分厚い雑誌や、数日分を重ねた新聞紙などで代用することができます

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1-2.プリント面を上にしたシールにシリコンシートを置く

アイロンシールを台紙や裏紙から剥がし、生地の貼り付けたい場所へ置きます。シールの位置を決めるときは、プリント面が上になるよう注意してください。生地に置いたアイロンシールの上からシリコンシートを重ねて準備完了です。

シリコンシートを置く際の注意点は、以下の通りです。

  • アイロンシールの上下を間違えない
  • シリコンシートの裏表を間違えない

アイロンシールは接着面とプリント面の裏表はもちろん、プリント面の上下に注意しましょう。特に裏表が分かり難い左右対称の絵柄のものや、文字が印刷されているタイプは要注意です。裏表を間違えると、上に重ねたシリコンシートへ圧着されます。

シリコンシートにも裏表があるため、生地やアイロンシールの上に重ねるときは「上」などの表記を目印にしてください。「上」と書かれた面がアイロンに触れるほうです。

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1-3.アイロンを押し当ててシールを圧着させる

アイロンを押し当てて、熱で貼り付けます。中温〜高温(160℃前後)に設定したアイロンは、ドライモードで使用してください。シリコンシートの上から体重をかけて、10〜15秒ほどしっかりと圧着させましょう。

アイロンを押し当てる際の注意点は、以下の通りです。

  • アイロンは滑らせず押し付けて圧着させる
  • 均一に力をこめてシール全体にアイロンをかける
  • 生地の裏側からもアイロンをかける

通常のアイロンがけのように、アイロンを生地上で滑らせないよう注意してください。しっかりと上から体重をかけてプレスし、圧着させることが重要です。

ただし、アイロンによっては高温となる部分が船底型にカーブしており、均一に圧着させることが難しい場合もあります。そのようなときは、中心部(最も圧力がかかる場所)を意識して細かく動かし、アイロンシール全体を圧着させましょう

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1-4.熱が冷めてからシリコンシートを剥がす

生地やアイロンシールの熱が冷めたことを確認してから、シリコンシートを剥がします。剥がれにくい部分はアイロンを当てると剥がれやすくなるため、無理に引っ張らず少しずつ剥がしましょう。

シリコンシートを剥がす際の注意点は、以下の通りです。

  • 生地の熱は完全に冷めるまで待つ
  • 台紙の剥がし忘れがないか確認する

生地やアイロンシール部分の熱が完全に冷めてから剥がさなければ、シリコンシートが貼り付いてしまいます。取り外したシリコンシートは繰り返し使用できるため、保管することがおすすめです。

まれに台紙がアイロンシールの接着面に残ったまま、周囲にはみ出したのりで貼り付くことがあります。中央部分に隙間があり洗濯で容易に剥がれてしまうため、必ず確認してください。

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2.アイロンシールの付け方でベストなアイロン

前項の貼り付け方で触れたように、アイロンシールは均一に力を加えて圧着させることがポイントです。そのため、アイロン選びが仕上がりを左右します

アイロンシールを貼り付けるときは、以下の特徴に当てはまるアイロンを使用しましょう。

  • コードがある
  • スチームの穴がない
  • 細かく温度調整できる

アイロンシールは熱と圧力を利用して貼り付けるため、温度が重要となります。コードレスアイロンは便利な反面、温度が下がりやすい特徴があるため、コードがあるアイロンを使用しましょう。

スチームアイロンは生地に押し当てる面に複数の穴が開いており、スチームが噴出する仕組みを持っています。均一にアイロンシール表面を圧力をかける場合、スチームの穴が多いとムラができる可能性があるため、できる限りスチームの穴がない機種を使用しましょう。

中には低温・中温・高温の数段階のみ温度調節できるアイロンもありますが、貼り付けに最適な温度を上回りやすく、おすすめできません。アイロンシールの貼り付けは、目盛りで細かく温度調節できる機種が最適です。

2-1.アイロンシールを貼るのに不向きなアイロン

アイロンシールの貼り付けに向いていないアイロンは、大きく分けると以下の2つのタイプに絞られます。

  • 細かい温度調節ができない
  • 均一に圧力をかけられない

底が船底状にカーブしていたり、スチーム用の穴が開いていたりと、温度調節が難しいものはアイロンシールの貼り付けに不向きです。

また、極端にサイズが小さいアイロンも避けましょう。体重をかけて圧着する必要があるため、小さすぎるアイロンは避けることが無難です。取っ手部分が片側のみのアイロンも体重をかけると破損するおそれがあるため、アイロンシールの貼り付けに向いていません。

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3.アイロンシールを長持ちさせる方法

アイロンシールが剥がれないようにするためには、シールの四隅や端も体重をかけて圧着させることがコツです。端がめくれると徐々に剥がれてしまうため、端をいかにしっかりと貼り付けておくかが長持ちさせることにつながります。

近年のアイロンシールは洗濯に強く、多少のダメージでは剥がれないよう作られています。しかし、誤ったお手入れ方法で剥がれやすくなる場合もあるため、貼り付け後は日常の取り扱い方法にも注意しなければなりません。

アイロンシールを貼り付けたアイテムは、以下の点に注意してお手入れしましょう。

  • 貼り付けてすぐ洗濯しない
  • 熱に当てすぎない
  • 直接アイロンを当てない

貼り付けたアイテムは、即座に洗濯してはなりません。のりやインクが馴染むまで24時間程度おき、安定させてから洗濯しましょう。また、お手入れ時は漂白剤などに長時間浸け置きしないことも長持ちさせるコツです。

このほか、熱によるダメージにも十分な注意が必要です。アイロンがけの際はあて布を使用するなど、アイロンを直接当てないようにしましょう。生地の裏側からアイロンをかける方法もおすすめです。

まとめ

布製品への名前付けに便利なアイロンシールは、貼り方に注意すると洗濯など多少のダメージでは容易に剥がれないように作られています。しかし、プリント面と接着面を間違えたり、アイロンの使い方を間違えたりするとシールは剥がれやすくなるため、注意が必要です。

シールが剥がれないように四隅をカットしたり、縫い付けたりしている方は、ぜひ今回の記事で紹介した「アイロン選び」と「圧着方法」を活用してください。

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