アイロンシールをはがれないように貼り付ける方法と注意点

入園入学準備と共に需要が高まるアイロンシールは、アイロンをかけるだけで簡単に名前付け作業が終わることから、忙しいママたちにも人気の高い時短グッズとなっています。
しかし、洗濯機や乾燥機を使用する頻度が高い衣類などは、貼って間もないうちにシールがはがれてしまうことも少なくありません。

この記事では、アイロンシールが短期間ではがれないよう、上手に貼り付けるためのテクニックを詳しく解説します。テクニックを実践する際のポイントについても紹介するため、アイロンシールを長持ちさせたい人は、ぜひ参考にしてください。

1.アイロンシールがはがれないようにするためのテクニック

アイロンシールで名前付けする際は、どのようにして貼り付けるかが重要となります。アイロンシールを貼る時に、特に工夫せずにそのまま貼り付けると、思っていたより短期間ではがれてしまったという例は珍しくありません。

そこで、ここではアイロンシールがはがれないように、しっかりと貼り付けるためのテクニックを4つ紹介します。4つとも特別な準備は必要なく、一般的なアイロンシールを貼る際の行動にひと手間加えるだけで済むため、ぜひ実践してみてください。

1-1.接着時のアイロンは約10〜15秒ほど以上かける

市販されているアイロンシールの多くは、商品付属の説明書にアイロンをかける時間の目安と設定温度が記載されています。おおよそ10〜15秒程度、140〜160℃の中〜高温です。

10秒以下の短時間でも、貼った直後はしっかりと付いているように見えますが、短時間ではアイロンシールの糊が溶け切らずに、布の繊維に接着し切れません。そのため、洗濯にかけたり軽く擦れたりした程度で、簡単にはがれてしまいます。
反対に、短時間ではしっかり接着されないからといって、長時間アイロンにあてることも避けましょう。今度は熱で布地を傷めてしまう可能性があります。設定温度以上の高温でアイロンをかけることも同様です。

また、衣類の素材によっては、かけて良いとされるアイロンの温度が異なります。アイロンシールの説明書だけではなく、洗濯タグもきちんとチェックすることが必要です。特にあて布が必要とされている素材は布地が傷みやすいため、必ずあて布を使用しましょう。

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1-2.アイロンに体重をかけて圧着させる

アイロンシールを貼り付ける際は、アイロンにきちんと体重をかけて、布地に圧着させることが大切です。

アイロンシールは、シールに付着している糊をアイロンの熱で溶かして布地と接着させます。この時に強い圧力をかけることで、溶けた糊と布地の繊維をしっかりと定着させることが可能です。
普段のアイロンがけと同じように動かしてしまうと、圧着するための力が足りなくなってしまいます。アイロンを両手で持ち、上から全体重をかけ、押し込むようにして圧着しましょう。

作業を行う際、足が細いタイプのアイロン台は、倒れてしまったり床に跡が付いてしまったりする可能性があります。足を畳んで使用するか、フローリングの上にタオルを数枚重ねるなどすると作業を行いやすくなります。
また、シールを貼る場所の下に段差があっても均一に圧力をかけられなくなります。下敷きにするものの段差をなくし、衣類などには事前にアイロンがけをして、しわを伸ばしておくことが大切です。

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1-3.表面だけでなく裏面からもアイロンをかける

アイロンシールを圧着したあとに、裏側からもう一度シールにアイロンをあてましょう。裏側からもしっかりと体重をかけて押し込むことで、さらに接着力を上げられます。

ただし、裏側からの圧着が有効な製品は、シャツなどの比較的薄めの布地でできている製品だけです。厚めの靴下のように、アイロンの熱が表側に伝わりにくい厚さのものにはあまり意味がありません。

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1-4.シールの角を丸くカットする

四角形のアイロンシールがはがれてくる時は、四隅からめくれることがほとんどです。アイロンシールの四隅は、洗濯や脱ぎ着の際など、普段の生活中で最も引っかかりやすく、傷みやすい箇所となります。

また子どもは、めくれだしたシールの端が気になり、いじってしまうことも少なくありません。めくれだしたシールをさらに触ることで、シールがはがれる原因にもなってしまいます。
アイロンシールを貼り付ける前に全部の角を丸くカットしてしまえば、端からはがれてくる頻度を軽減することが可能です。

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2.アイロンシールを貼り付ける際の注意点

アイロンシールを貼り付ける際には、アイロンシールをはがれにくくするテクニックを使うことが大切です。しかし、テクニック以外にも2つの注意すべき点があります。

注意点について知らないまま作業を行うと、どれだけテクニックを駆使してもシールの接着に失敗してしまう可能性があるため、ぜひ参考にしてください。

2-1.アイロン使用時にスチームは使用しない

アイロンのスチーム機能は、アイロンシールを貼り付ける際は一切必要ありません。
スチーム機能を使用してしまうと、水分で糊をふやかしてしまうため、シールの粘着力を下げてしまいます。アイロンを使用する前に、必ずスチーム機能が切れていることを確かめてから使いましょう。

また、スチーム機能付きの場合、アイロン底部にスチーム用の穴が開いています。アイロンシールを貼り付けるためには、しっかりと体重をかけて圧着することが必要ですが、スチーム穴が開いている部分にはうまく圧力がかけられません。
そのため、うまく接着できずにはがれの原因となってしまいます。

スチーム穴の開いているアイロンしかない場合は、シール全体に満遍なく熱と圧力がかけられるように、アイロンを少しずつずらしながら押し付けることで、多少のカバーが可能です。

アイロンシールを貼り付ける際は、スチーム穴の少ないもの、できればスチーム穴のない平らなドライアイロンを使用するようにしましょう。

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2-2.シールと素材の相性を考慮して貼る場所を選ぶ

アイロンシールがはがれやすくなる原因は、貼り付け方を間違えてしまうことだけではありません。指定された手順や、はがれにくくするためのテクニックを行使しても、はがれてしまったという経験を持つ人もいるでしょう。
その原因は、シールと布地に使われている素材の相性を考慮していないことや、貼る場所を間違えていることにあります。

タオルやスウェットの裏地などに使われることが多いパイル生地や、もこもこしたルームソックスのような毛足の長い商品は、アイロンシールとの相性が悪い生地の代表格です。
デニム生地のように大きな凹凸がある布も糊の定着が成功しにくい傾向にあります。
水着や靴下のように伸縮性が高い布地は、シール自体に伸縮性がない場合、相性が良くありません。

生地自体に問題がなくとも、シャツの首周りやズボンの腰周り、バッグの肩紐や持ち手などは要注意です。普段あまり意識せずに、頻繁に触れたり擦れたりする場所は、特にはがれやすくなるため、シールを貼る場所には向きません。

アイロンシールと最も相性の良い布地は、綿でできており毛足が短く凹凸のないものとなります。もし、タオルなどに貼りたい場合は、端の平らとなっている場所がおすすめです。

最適な貼り付け場所が見つからない場合は、洗濯タグにくぐらせて、シール同士を貼り合わせましょう。この方法であれば布地を傷める心配もなく、糊同士がしっかりと接着されるため、擦れや洗濯に強くなります。

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まとめ

アイロンシールがはがれないようにするためには、シールとの相性が良い綿などでできた布地を選びましょう。角を丸くカットしたシールに全体重をかけて10〜15秒ほど押し込むことで、糊と布地をしっかりと圧着します。スチーム機能は使用しません。

シャツのように薄い布地であれば、裏からもアイロンをあてることで、さらに接着度を上げることが可能です。最適な接着箇所が見つからない場合は、洗濯タグを活用しましょう。

アイロンシールは少し工夫するだけで、はがれにくさが格段に上がります。ここまでの内容を参考に、ぜひアイロンシールをはがれにくくするための工夫をしてみてください。

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